2021.06.28
Note For You
ISABEL MARANT(イザベルマラン)|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟
美しさは内面から生まれるもの、などと云う。本当そのとおりだな、と心から思う。若い頃は年長者にそう言われるたび、ハイ、ワカッテマス、まったくもう安易だな、きれいごとだな、と思わずにいられなかった。年齢と経験を重ねた今__「若者」ではなくなった今、このことばに大きく納得してしまう。同時に思うのは「美しい」とは、なんて複雑で入り組んでいるんだろうということだ。美の基準は千差万別だし、なにを美しいと思うかは、じぶんのなかで、時とともに移り変わって行く。赤ん坊の「純粋さ」に感動することもあれば、自然や芸術、「大いなるもの」に惹かれてならないときもある。そんな人それぞれの「美しさ」への思いは、装いにも確実に現れるものだと思う。だから、自分が「どう」美しく在りたいのか、見つめ直してみるのがいい。定番の「黒の着こなし」、定番の「Tシャツにデニムの着こなし」も、今は「どう」いうことが美しいのか、好奇心でもって冷静にアップデートしてみよう。去年までの定番のそれとはちょっと違う美しさが、それを見る誰かを必ず感動させているに違いない。こんな黒なら、こんなTシャツとデニムなら、サマーシーズンを心地よく美しく過ごせる気がする。