GALLEGO DESPORTES(ギャレゴデスポート)のデザイナー、Virginieさんに「あなたはとても大きいのね。」と言われたことがある。イメージでいうと、身長172センチの私に対して彼女は半分くらい・・・というと大袈裟だけど、それでも私の胸くらいまでしかない小柄なひとだ。

少数精鋭のピース数で成り立っている彼女のコレクションは、華やかさや派手さは全然ないけど静かな強さを秘めていて、どうしても目とこころが惹きつけられてしまう。デザインはいつも、そしてどれも、ゆったりとしたものが多い。タイトシルエットなデザインはこれまでに見たことがない（と思う）。ばさっとした造りの自らの作品を、ちいさなからだで着こなすVirginieさんの存在感____それを見て私は捨てた、「身長があるから服が似合う。」という考えを。上背があっても、プロポーションが良くても、若くて美しくても、服が似合わないという人はゴマンといるわけで、大切なのは「センス」なのだと、GALLEGO DESPORTES(ギャレゴデスポート)の服は教えてくれる。写真のシャツは、着ると独特なダイナミックを感じさせ、単なるシンプルに終わらないところが素敵なお気に入り。N_8(エンネオット）のパンツを合わせてみた。