2022.08.04
In The Baggage
カジュアルをもう一度考える|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟
海外出張出ていた頃は、行った先でリサーチをするのも仕事の一つ。展示会から展示会の間や早く仕事が終わった時にその土地のショップを巡っていました。マンハッタンから足を伸ばしてブルックリンでショップを巡るということもよくあったのですが、思い出すとその自由さが懐かしく感じます。ISABEL MARANT(イザベルマラン)としてファーストコレクションで成功を収め、その後スタートさせたのがISABEL MARANT ETILE(イザベルマランエトワール)。ブランドデビュー後すぐに成功し、著名なセレクトショップを巡っているとよく見かける人気ブランドとしてブームとなっていました。カジュアルでパッと見た目が素朴に見えて、プライスと製品のバランスが今ひとつピンとこなくて私たちは取り扱いをしてはいなかったのですが当時かなりの人気ブランドでした。H&Mとのコラボレーションも話題でしたのでまさに人気の渦中だったと思います。その頃はボヘミアンテイストのブランドが世界中で人気があり、新しく登場するブランドはボヘミアンタッチのブランドが多かった時代でした。
そこから数年が経って、私たちはISABEL MARANT ETILE(イザベルマランエトワール)の展開をスタート。なぜ今スタートしたかというと、洗練されて大人が着られるムードになったから。デザイナー自身の普段着をイメージしているので、デザイナー自身が大人になったというストレートな理由でもあるのですが、カッティングのきれいさや素材感など、製品のパフォーマンスが格段に良くなっていると感じています。気がつけばあれだけ一大ブームだったボヘミアンテイストのブランドで残っているブランドはほんの一部。大袈裟に言えばISABEL MARANT ETILE(イザベルマランエトワール)くらいではないかと思います。ブームで終わらずに着実に実力をつけ成長をしてきました。
年を重ねると悩みとなってくるのがカジュアルスタイル。若い人と同じようになってしまっては洋服を着込んできたキャリアが廃れます。カジュアルは卒業せずに進化すべきです。ストーリートファッションは乱暴なファッションではなく、街で映えるカジュアルスタイル。上質な普段着のブランドとして私はISABEL MARANT ETILE(イザベルマランエトワール)をおすすめしたいと思います。
ISABEL MARANT ETILE(イザベルマランエトワール)はカジュアルを今どのように着るかの道標になるブランド。ぜひお試しいただきたいと思います。