2022.01.28
Note For You
FORTE FORTE(フォルテフォルテ)|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟
20代のころ、ある業界の重鎮と時間を共にする機会があった。
その時の記憶は今も鮮やかで、この先もきっと忘れることがないと思う。
会話をしなきゃ、なにか話題を….!と恐る恐る共通の知人の名を口にすると、
かれから返ってきたのは、
「ああ、かのじょは素敵なひとですね。ものごしに風情がある。」
ということばだった。
風情がある…..?それってどういうこと?
可愛い、きれい、美人、明るい、やさしい、楽しい、頭いい、そういうのとは違う、
初めて聞く褒め言葉だな。ていうかそもそも、風情って具体的にはいったいなんなの?!
ハタチそこそこの若者はまさにパニック、もちろん返す言葉など浮かばなかった。
風情という美意識について考えるようになって以来、それはいつも、どんなときも、
あたまと心の中にある。ここ最近は自分のなかで、とくにその思いが強くなった気がする。
風情がある___決してわかりやすくはないし、
見ようとする者にしか見えてこない美しさだと思うけど、
目を凝らせば世の中のありとあらゆるものに息づいているのがわかる。
風情のある服。風情のある着こなし。
それらのちからを借りればすこしは、
風情のある女に近づけるのかもしれない__そんなふうに思っている。