今、世の中を席巻しているムーヴメント、「quiet luxury（クワイエット・ラグジュアリー）」。文字通り「静かな」「控えめな」ラグジュアリーなファッションを指し、一目でハイブランドと分かるロゴやブランド名、凝ったディテールや変わったシルエットはちょっと置いといて、シンプルで上質、“自分の”心に響く服を着る、という流れのことです。

「どう見られるか」というよりも、「どう在りたいか」という視点で選ぶ服。こういう話の流れで思い出すのは、数年前に流行した「ノームコア」というボキャブラリー。シンプルで飾り立てないスタイルの総称だったけど、クワイエットラグジュアリーとノームコア、それらがどう違うかというと、前者は、シンプル＆シックでありながら、どこかただならぬオーラが、その着こなしから漂ってくるところ。
みなさまの周りにもいませんか？、カジュアルで気取らないアチチュードなのに、「存在感」がハンパない！というひとが。一見シンプルなニットでも、素材や造り、カッティングが飛び抜けていて、「上質」ではあるけれど「豪華」じゃない＿＿＿N8（エンネオット）はそんな服です。静謐な美しさを感じさせる、まるで詩のようなブランドだな、と個人的に思ってますが、こういうものが流行と言われるなんて、ファッションっておもしろいなあ…と改めて感じています。

KNIT/N_8(エンネオット）