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スタッフがお届けする最新ジャーナル
フォーカスアイテム、着こなしのポイント、バイイングトピックスなど、RIVERUSの考えやこだわりをご紹介

2025.11.13

In The Baggage

IN THE BAGGAGE vol.7|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟

クラシックモダン、耳慣れてしまった言葉だがこれがぴたりとはまるのが、今日ご紹介するKONRADのアウター。キルティングという古くからある手法を用い、デザインされるKONRAD。ハイブランドで培ったデザイン力とカッティング技術でクラシックを昇華。使用される独自で開発した中綿は、カシミアニットを再生利用しポリエステルとブレンドしたもの、サスティナブルな側面も新しい時代を感じさせる。

まず驚くのはそのカッティング技術の素晴らしさ。それを感じて頂くためにはまず袖を通して欲しい。着て即感じるのは従来のキルティングジャケットにはなかった立体的な美しいシルエット。キルティングジャケットを着た経験がある方はわかると思うが、ほとんどのそれは平面的。昔感じたイメージを覆す、どの角度から見ても美しい、優雅で考えられたシルエットを堪能頂きたい。

薄い=暖かくない、この古めかしい概念を変えてしまう驚く保温性も素晴らしい。厚い=暖かいという考え方はもはや昔の考え。素材は進化し、従来の「当たり前」は変化をしている。ダウンコートという最高に暖かくて軽いアウターがポピュラーということもあり、薄い=暖かくない、薄い=貧相、とどうしても思ってしまうが、薄くても暖かく、薄くてもリッチなムードが味わえるのがKONRADのアウターなのだ。

ヘッド型のキルティングというのもとても面白い。よく見るとヘッド型をしているキルティングにはユーモアを感じさせる。派手な主張ではないが、品のあるユーモアも私たちが惹かれている要因。一癖あるキルティングのデザインは、人と違うという満足感、そして愛着を生むはず。

現代的なシルエット、ユニークなキルティングやプリント、カシミア× ポリエステルの新時代のパファー、様々な要素によりキルティングジャケットのイメージを覆すKONRAD。価値観の変容、気候変動、現代に起きている様々な変化がKONRADの存在をよりリアルにしていると感じている。