2025.10.09
In The Baggage
IN THE BAGGAGE vol.2|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟
雑踏を闊歩するどの人もクールに見えてしまうくらい素敵な街、ニューヨーク。ここで生きようと強い意思を持って世界中から集まる人々が暮らしているからだと思う。もちろん素敵なことばかりではなく、貧富の差、人種も様々で差別もあって、人間の光と影をストリートは表している。内から外に溢れた人間の生業がストリートに垣間見えることが魅力的に見えるのだと思う。そこで生き残ったものはスタンダードとして世界に広がっていく。
RAG&BONEほどニューヨークが似合うブランドは他にない。ストリートの躍動感をイメージさせるウェアコレクションは、抜群のセンスとスタイリッシュさで一躍トップブランドに成長。幅広いカジュアルウェアの中で存在を確かなものにしてきた。乱立するカジュアルウェアシーンで、ストイックでブレない表現を続けている。
私がバイイングに参加するようになった20年前にRAG&BONEのウィメンズはスタート。人気の出始めてきたメンズの傍で、ほんの数型からスタートした。レザージャケット トレンチコート デニム とメンズから派生したスモールコレクションはその後大躍進を遂げることとなる。私が最初にサンプルを見たマルチショールームから即ステップアップし、自社運営の小さなショールームを構え、その数年後にはミートパッキングにワンブロックを使用した大きなスペースにショールームを構える。瞬く間の急成長とはこうゆうことだなと思わせるブランドの人気ぶりを肌で感じてきた。
時が経ちブランドはファッション界のスタンダードとなっている。ブランド内のスタンダードも変化しながら時代を経てきた。今ブランドの顔となっているが「MIRAMAR」。デニム転写プリントのパンツを、デニムの得意なRAG&BONEが展開し、当時大きな話題となり今スタンダードとなっている。今後何がスタンダードとなるのか期待が高まる。RAG&BONEの生み出すスタンダードを見続けていきたい。


