世の中に生まれたものを世界中皆一斉に知るという、考えにも及ばなかった新しい世界となった。インターネット、そしてSNSによって、発信されたものがすぐに知れ渡る様になった中で、時差ありで伝えられたSOEUR(スール）。存在を日本で知られるようになったのは、パリでかなりポピュラーになった時。コロナ渦中に誕生してすぐに頭角を表し、世界有数のパリの老舗デパートにコーナーを持つほどに成長し、パリのスタンダードとして定着した頃にようやく日本に上陸。世界が断絶し往来がなくなったことでインターネットがあったとしても情報の伝わり方に異変が起こっていた。何かしらでネットにブランドが浮上したとしても、リアルな情報が伝達されず、こんなブランドあったんだとコロナ渦中後日本のコアなファッション層を驚かせることとなり、特殊な日本でのスタートだった。洋服という肌に近いものは、ユーザーの口コミというアナログな伝達がまだまだ大切だし、それを無くしたくない。SOEUR(スール）をはじめとする世の中にある良い物を体験し、皆さまと共有をしていきたいと思う。

現代のフレンチカジュアルと表現したくなるような、シンプルだがさりげないセンスを感じるコレクションにじわじわとファンを広げているSOEUR(スール）。知的な印象のパリのストリートに馴染むリアルクローズだ。SOEUR(スール）が放つムードを纏うように着こなして欲しい。