細やかな編み地のニットにしなやかな布地を合わせたショートドレス。質感のコントラストがユニークなドレスはODAKHA (オダカ)から届いた秋の新作です。

ケーブル編みといえばニットならではの温もりのある表情の編み地。それをポリエステル素材を用いることによってとてもシャープな印象に仕上げられています。ブランドのシーズンテーマでもあるミリタリーテイストのカーキカラーの生地は、柔らかな素材で組み合わされています。ケーブル編みにはほっこりと感じさせないポリエステル素材をつかい、スポーティーなミリタリーの要素を組み込んだ生地部分には繊細な素材を用いる。私が特に心を打たれたのはそれぞれが本来持つムードに相反する素材のアイディアを盛り込んでいるところです。

ODAKHA (オダカ)のコレクションを見ていつも感じるのは、ニットで表現される斬新なデザインやテクニック、合わせる素材のコントラストの面白さです。ニットそれぞれがもつ素材の個性的な編み地で表現し、異なる質感を組み合わせて一枚のものをつくりだすアイディアや技術はODAKHA (オダカ)でしか味わえないもの。

合わせたパンツは、GONGDID DESIGN (ゴンディッドデザイン)のプリーツパンツ。プリーツ加工によって立体感がうまれていて、ハリがあるのに柔らかく落ち感のある素材がODAKHA (オダカ)の素材やムードに心地よくフィットしてくれています。

異なる質感やムードが自然にまとめられているニットドレス。一枚に素材やテイスト、色々な要素が盛り込まれていてコントラストのアイディアが楽しい一着です。意外性のある表現によって新しいスタイリングの可能性に気づかせてくれる、この秋必見のコレクションです。

DRESS / ODAKHA(オダカ）