
2025.03.31
Note For You
N_8(エンネオット)|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟
「華やか」を目指しているのだろうに「派手」な印象になっている。「シンプル」に装いたいのに「地味」に終わってしまっている。街でそんな女性を見るたび、惜しいなあと思う。美しく在りたい、というかのじょたちのポジティブは本当に素敵だと思う。そんな素敵にほんのひと匙、「客観性」というエッセンスが加われば、かのじょらはもっともっと素敵になれるのに。
「おしゃれは自己満足。」のようなことを言う。好きなものを好きなように着て、ひとにどう思われてもかまわない、という強者もゴマンといる。でも大概の女性達はみんな、だれかに「あの人素敵ね。」と思われたい、褒められたい、つまり「周りに一目置かれたい。」のではないだろうか。では「一目置かれる」にはどうしたらいいか。答えはカンタン。ズバリ、「センスのいい女」になることだ。美人なことでもプロポーションが抜群なことでもない、そんなひととすれ違っても、いまのひと美人だったね!と言い合うことはあっても、次の瞬間にはもう顔を忘れてしまっている。しかし「センスのいい」女とのすれ違いは、何年経ってもそのときの空気や風の香りまで思い出せるような、特別なものとして記憶に残る。
センス__定義しがたい、この厄介なもの。しかしこの厄介ものには魔法みたいな効力があって、若さや美醜、あらゆるものを打ち負かしてしまう威力がある。誰もが手に入れたい最高級の概念であるこの「センス」の正体、それは「知性」なのかな?と、思うようになった。
「こう在りたい」という自分がちゃんとあって、でも「自分がどう見えているか」というクールな客観性もあり、そのバランスと“時代感”がうまくマッチングしている。センス=知性だとすると、ファッションだけでなく様々なジャンルに応用が利く。友人関係や生き方にも、その人のセンスはにじみ出す。
ともかく、どうしたらセンスよくなれるか?ということなんだけど、わたし自身、長年かかってひねり出した、そのコツをここに記してみよう。まずは自分を客観視できる理性をもつこと。次には美しいもの、センスがいいもの、を数多く見て、目とこころにたくさんストックする。この服に巻き髪は合わない、完璧なネイルも息苦しい、と気づける繊細さがあり、美のルーティーンに執着し過ぎないことも、センスの良さに一役買う。
そして最後のひとつ。「センスがよくなるにはどうしたらいいか?」という、結果の出ようもないよもやま話を、風通しよくワイワイできるブレーンを持つ、というのが、センスアップへのいちばんの近道な気がしている。
N_8(エンネオット)