「Less is more」。より少ないことはより豊かなこと、とミース・ファン・デル・ローエは説くけれど、ここ最近特にそう思うになった。「年齢を重ねる」のが楽しくもあり少々厄介でもあるのは、キャパシティーが広がること。若い頃には理解不能だった様々な表現が理解できるようになると、好奇心のジャンルが芋づる式に広がって、気づけばあれもこれも…になっている。

Less is more。すばらしい思想だとこころから思う。でももっと素敵ですばらしいのは、そんなミニマルとエクレクティック＿＿折衷主義の両方を行き来できる楽しさ、豊かさを知ったこと。どちらかひとつに決めてしまうなんてつまらないし、まだ早いような気もしてる。世界はまだ見たことのないものに溢れていて、いま、この瞬間にも新しいものが生まれている。

シンプルもデコラティブも、気分やシチュエーションでその両方を楽しめば、人生は二倍豊かに、カラフルになる＿＿＿＿さて、みなさまはどうお思いになりますか？

KNIT / SAINT JAMES (セントジェームス)