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スタッフがお届けする最新ジャーナル
フォーカスアイテム、着こなしのポイント、バイイングトピックスなど、RIVERUSの考えやこだわりをご紹介

2023.05.05

Note For You

BON PARFUMEUR (ボンパフューマー)|セレクトショップ RIVERUS リヴァース 新潟

パリから届いた香りのメゾン、BON PARFUMEUR(ボンパフューマー)。
皆さま、もうお試しいただきましたか?
そのボトルに詰まっているのはフレッシュな香りのほかに、
革新的な技術とサステナブルなスピリット、そして___。

 

いつかの冬のことでした。
ロンドンはバーリントンアーケード、ある香りのブティックで、好みの香調と素材を告げると、可愛らしい巻き毛のスタッフが、ちょっと待ってね、とウインクとともに、いくつかのボトルを私の前にならべる。

彼女は「サンダルウッド」の「オリエンタルノート」の香りを、ひとつひとつスポイトで丁寧にゆっくりと、まるで呪文でもとなえるように、私の腕の内側、白い部分においていく。やがてそれらが肌になじむころ、彼女は私の腕をとって鼻を近づけ、それぞれがもつ香りの個性をかぎわけはじめるのでした。腕のうえ、ある香りが置かれた箇所で、彼女の瞳がまるで猫のように輝いたなと思った次の瞬間。あなたはこれ、と目の前に置かれたボトル、それは自分の思惑とはまったく別のものでした。

おそらく、体温とか人が本来持っているからだのにおいとの相性から、その一本は選ばれたのでしょう。私自身が香りを選ぶ基準、それは、かいだ時に「好きか嫌いか」のシンプルな理由だけ。もうひとつつけ加えるなら、その香りがもつイメージに近づきたい、というのがあるけれど、これもまあ、「好き嫌い」の範疇だと思います。
だから、“肌に合ってるから”という理由や、さらには自分で選んだものでなく、第三者によって選ばれた香りは、“新鮮”ということばではくくりきれない、こころ揺さぶる存在だったのです。

私自身も知らない“私”が、このボトルに入っているのか・・・。そう思えたら、なんだかむくむくと探究心がわいてきたので、ではこれをくださいな、と彼女につげる。ちゃんと私らしさも発揮して、自分がひとめぼれした香りも併せて買う。パッケージがものすごく可愛い石鹸のセットもおみやげに。

マイ・香りのコレクションにくわわったふたつの香り。ボトルを手にとってスプレーしてみれば、鮮やかによみがえるロンドンの日々とともに、香りとの新しい「出合いかた」の体験を思い出す。
「出合いかた」という、素晴らしい体験___香りそのものよりももっとずっと深い部分にある、美しい記憶です。

BON PARFUMEUR(ボンパフューマー)のスペシャルは、香りのレイヤード。「混ぜる」のでなく「重ねる」ことで生まれる個性を楽しむ香りのメゾン。纏うひとの好みによって変化する香りは、まさにオリジナル。
ぜひRIVERUSで、あなただけの香りに「出合って」みて。